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11月7日は立冬です。暦に合わせるように、この週末から今秋いちばんの強い寒気が流れ込み、北日本や北陸の山沿いでは雪の予報が出ています。「まだノーマルタイヤのままだけど大丈夫?」「交換が間に合わなかったら何をしておけばいい?」と気になっている人も多いと思います。
先に結論です。北海道・東北と、関東甲信・北陸の標高の高い地域では、冬用タイヤはもう必要な時期に入っています。峠越えや山間部へ出かける予定があるなら、週末までに交換しておくよう日本気象協会も勧めています。交換の前に、去年使ったスタッドレスタイヤの溝が残っているかを確かめておきましょう。交換が間に合わない場合は、雪道や凍結した道に車で出かけないことがいちばんの備えです。
立冬の寒気で、どこに雪が降る?(11月7日〜10日の見通し)
日本気象協会(tenki.jp)の11月3日と5日の解説をもとに、この先の見通しをまとめます。
| 地域 | 見通し |
|---|---|
| 北海道 | 7日〜10日ごろ、雪や風が強まり、警報級の暴風や暴風雪になる可能性 |
| 東北 | 平地でも雪の降る日がありそう。路面の凍結や視界の悪化に注意 |
| 北陸 | 7日〜10日ごろ、山間部で今季初めての積雪の予想。三国峠や妙高、湯沢、五箇山方面の山沿いでも雪の見込み |
| 関東〜九州 | 雪の予報はないものの、冬のような寒さになる日がある |
北陸では寒気のピークが7日と10日の2回あり、上空1500m付近にマイナス6℃前後の寒気が入る見込みです。平地は雨が中心ですが、ひょうやあられで一時的に路面が悪くなるおそれがあります。
一方で、11日以降は高気圧に覆われる日が多くなり、北陸では来週後半は平年より気温が高い日が多くなる見通しです。とはいえ、北日本では12日ごろと14日ごろに雨の降る所があり、寒気の入り方によっては雪になるとされています。「一度暖かくなるからまだいい」と考えず、山へ行く予定がある人は早めに準備しておくのが安心です。
冬用タイヤはいつまでに交換する?地域別の目安と交換状況
日本気象協会が10月22日に発表した「冬用タイヤ準備前線」では、準備の目安が次のように示されています。
- すでに必要:北海道・東北、関東甲信・北陸の標高の高い地域(中山峠、仙岩トンネル、三国峠など)
- 11月前半から:東日本から西日本の日本海側、太平洋側の標高の高い地域
- 11月後半から:四国・九州の山沿いなど
ウェザーニュースが11月1日〜2日に行ったアプリのアンケートでは、北海道で冬用タイヤに交換済みの人は69%でした(前週は37%)。いっぽう、交換していない人の割合は東北で84%、甲信で86%、北陸で95%と、まだ多くの人がこれからという状況です。
住んでいる地域で雪が降らなくても、行き先や通る道に峠や山道があるなら、その場所に合わせて準備しておきましょう。
交換の前に、スタッドレスタイヤの状態を確かめる
去年のスタッドレスタイヤをそのまま付ける前に、次の3つを確認しておきましょう。
溝の深さと「プラットホーム」
日本自動車タイヤ協会(JATMA)によると、スタッドレスタイヤは新品のときの溝の深さから50%すり減ると、氷や雪の道での性能が大きく落ちます。溝の中にある突起「プラットホーム」が表面に出てきたら、冬用タイヤとしては使えません。これは、法令で決められているスリップサイン(残りの溝1.6mm)とは別の目安です。
溝の深さはタイヤ用のデプスゲージで測ると数字で確かめられます。新品のときの深さと比べて、半分近くまで減っていないかを見ておきましょう。
長く使っていなかったタイヤ
日本気象協会は、長い期間使っていなかったスタッドレスタイヤは劣化している可能性があるので点検するよう勧めています。ひび割れやゴムの硬さが気になるときは、タイヤ店で見てもらうと安心です。
新品は雪の前に慣らし走行を
新品の冬用タイヤは慣らし走行が必要です。雪が降る前に交換して、ふだんの道を走っておくよう勧められています。
チェーンは必要?チェーン規制と布製チェーンのこと
積雪や凍結した道路では、冬用タイヤやタイヤチェーンなどのすべり止めをすることが法令で義務付けられています。さらに注意したいのが「チェーン規制」です。
国土交通省によると、チェーン規制は、大雪特別警報や大雪の緊急発表が出るような異例の降雪のときに行われます。対象は全国13区間(直轄国道6区間、高速道路7区間)です。この規制中は、スタッドレスタイヤを付けていても、チェーンを付けていない車は通れません。4WD車も同じです。
チェーンは金属製のほか、ゴムや樹脂のタイプ、アラミド繊維などを使った布製のカバータイプがあり、自動車用品店などで売られている製品であれば非金属のものも使えます。ただし、タイヤに吹き付けるスプレータイプは規制中は通れません。
チェーンはタイヤのサイズごとに適合が決まっています。買う前に、タイヤの側面に書かれたサイズ(例:155/65R14)を確かめ、製品の適合表で選びましょう。付けるのは駆動輪が基本です。なお、日本気象協会は「チェーンがあるから冬用タイヤはいらない」というわけではないとも注意しています。
車に積んでおきたい冬の備え
雪の朝は車に積もった雪や窓の霜を落とすところから始まります。日本気象協会もスノーブラシなどの除雪用具を車に積んでおくよう勧めています。
選ぶときのポイントは次のとおりです。
- スノーブラシ:ミニバンやSUVなど背の高い車なら、伸び縮みするタイプが屋根まで届いて使いやすいです
- 解氷スプレー:フロントガラスが凍ったときに、吹き付けて氷や霜を溶かせます
- タイヤの溝を測るゲージ:シーズン中もときどき溝の減り具合を確かめられます
エーモンの「タイヤ溝ゲージ 8823」は、タイヤの溝の深さを測る金属製のゲージです。1/10mmの目盛りで、最大約5cmまで測れます。
プロスタッフの「らくのび スノーブラシ P165」は、伸縮するタイプのスノーブラシです。ブラシの毛が50mmと長く、深く積もった雪にも使えるとされています。
古河薬品工業(KYK)の解氷スプレーは、ガラスに凍りついた雪や霜を溶かすスプレーです。撥水シリコーンがガラスをコーティングし、溶かした氷が再び凍るのを防ぐとされています。トリガー式の500mlが2本入ったセットです。
よくある疑問
Q. 雪が降らない地域に住んでいても冬用タイヤは必要?
A. 住んでいる場所だけでなく、行き先や通る道で判断します。日本気象協会は、山沿いや峠道を通る場合は目的地や移動ルートの状況も確認するよう勧めています。年末年始の帰省やスキーなどで雪の地域へ行く予定があるなら、それまでに準備しておきましょう。
Q. ノーマルタイヤのまま、少しだけ雪道を走っても大丈夫?
A. 避けてください。ノーマルタイヤは低い気温で硬くなり、路面をつかみにくくなります。走行実験では、時速40kmからブレーキをかけたときの止まるまでの距離が、冬用タイヤの約1.7倍になったとされています。NEXCO東日本東北支社の2016〜2022年の実績では、東北の高速道路で初冬の積雪を伴う降雪日の事故は1日平均12.0件と、通常期(約6.6件)の約1.8倍でした。
Q. 去年のスタッドレスタイヤはまだ使える?
A. 溝の中の「プラットホーム」が出ていないか、ひび割れや劣化がないかを確かめてから判断します。プラットホームが出ていたら、冬用タイヤとしては使えません。
まとめ
立冬の11月7日から10日ごろにかけて、北日本では雪や風が強まり、北陸の山間部でも今季初めての積雪が予想されています。
- 北海道・東北と、関東甲信・北陸の標高の高い地域では、冬用タイヤがすでに必要な時期
- 峠や山間部へ出かけるなら、週末までに交換を
- 去年のスタッドレスは溝の深さとプラットホームを確認
- チェーン規制の区間では、スタッドレスでもチェーンが必要
- スノーブラシと解氷スプレーを車に積んでおく
来週後半はいったん暖かくなる見通しですが、冬はこれからです。雪が降り出す前に、タイヤと車の中の備えを確認しておきましょう。

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