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11月に使う分の電気代が、東京電力など大手電力7社で過去最高になると報じられました。暖房を使い始めるこの時期に値上がりが重なり、「冬の電気代がどれくらいになるのか」「何から手をつければいいのか」と気になっている方も多いと思います。
先に結論です。東京電力の標準的な家庭では、11月使用分の電気代は9,738円で、前の月より約177円高くなります。暖房費を抑えるには、エアコンの設定温度と使う時間を見直す、窓と床から熱を逃がさない、部屋全体ではなく体の近くを温めるの3つが基本です。資源エネルギー庁の省エネポータルでも、それぞれの節約効果の目安が紹介されています。
エアコンの効きが落ちていると感じる場合は、内部の掃除も見直しどころです。省エネポータルでは、知識のある事業者にエアコン内部の汚れを取ってもらうと、性能が回復して省エネになる可能性があると紹介されています。
11月の電気代はいくら上がる?
日テレNEWSによると、大手電力10社が10月29日に発表した11月使用分の電気料金は、東京電力や東北電力、中部電力など7社で値上がりし、2か月連続で過去最高を更新しました。主な理由は、中東情勢の影響でLNG(液化天然ガス)の輸入価格が上がったことです。
東京電力エナジーパートナーの発表(「2026年12月分電気料金」として公表)を見ると、数字は次のとおりです。
| 項目 | 前月分 | 今回 | 差 |
|---|---|---|---|
| 燃料費調整単価(1kWhあたり) | ▲5円33銭 | ▲4円65銭 | 68銭 |
| 平均モデルの支払額 | 9,561円 | 9,738円 | 177円 |
平均モデルは、従量電灯B・30A・月260kWhの家庭です。使う量が多い家庭ほど、上がる額も大きくなります。
都市ガスも大手4社すべてで値上がりし、東京ガスの標準家庭では前の月より230円高い6,718円になると報じられています。
冬の暖房費を抑える3つの工夫
ここからは、資源エネルギー庁の省エネポータルにある試算をもとに、家でできる工夫をまとめます。金額は年間の節約額の目安で、住まいや使い方によって変わります。
エアコンの設定温度と時間を見直す
暖房の設定温度を1℃下げると、2.5kWのエアコンで年間約490円、4.0kWのエアコンで年間約1,400円の節約になると試算されています。使う時間を1日1時間短くすると、2.5kWのエアコンで年間約1,110円です。
フィルターの掃除も大切です。フィルターが目詰まりしたエアコン(2.5kW)と、掃除したエアコンを比べると、年間約1,170円の差が出るとされています。月に1〜2回の掃除が目安です。
ほかにも省エネポータルでは、暖房中の工夫として次の点が挙げられています。
- ドアや窓の開け閉めを少なくする
- 扇風機を一緒に使い、暖まった空気を部屋に循環させる
- 室外機の吹き出し口のまわりに物を置かない
あわせて、暖房中も適宜換気するよう呼びかけられています。窓を閉め切ったままにせず、短い時間で空気を入れ替えましょう。
窓と床から熱を逃がさない
省エネポータルでは、暖房の工夫として「厚手のカーテンを使う」「床まで届く長いカーテンのほうが効果的」と紹介しています。窓まわりは部屋の熱が逃げやすい場所なので、いまのカーテンに断熱用のライナーを足すのも手です。
床も見落としがちです。電気カーペットを床にじかに敷くと、熱が床に逃げて暖房効率が下がります。カーペットの下に断熱マットを敷くのが省エネのコツとされています。
部屋全体より体の近くを温める
電気カーペットは、設定を「強」から「中」にすると、3畳用で年間約5,770円の節約になると試算されています。広さを3畳用から2畳用にすると年間約2,790円です。こたつも「強」から「中」にすると年間約1,520円、上掛けと敷布団を一緒に使うと年間約1,010円の節約になります。
こたつはおもに腰から下を温める暖房なので、上半身が冷えやすくなります。カーディガンなどを1枚多めに着て、ほかの暖房は控えめな温度にするのがポイントです。
ひとりで過ごす時間が長いなら、ひざ掛けタイプの電気毛布で手元や足元を温め、エアコンの設定温度を控えめにする方法もあります。
節電に役立つグッズの選び方とおすすめ
グッズを選ぶときは、次の3点を確かめると失敗しにくくなります。
- サイズ:カーペットの畳数や、窓・カーテンレールの幅に合うか
- 素材と手入れ:洗えるか、切って使えるか
- 使う場所:リビング全体か、ひとりで座る場所か
床の冷え対策に:武田コーポレーション 省エネシート 3畳用
ホットカーペットの下に敷くアルミのシートです。サイズは180×240cm、厚さ0.2cmで、素材はアルミ蒸着・発泡ポリエチレン・PETフィルムです。商品名のとおり、3畳用のカーペットに合わせたサイズです。
窓まわりの対策に:MEIWA 断熱カーテンライナー(採光クリアN)
いまのカーテンの内側に付けるビニール製のライナーです。1枚あたり約100×225cmで、2枚とSカン14個のセットです。半透明のクリアタイプなので、昼間の光を取り込みやすくなっています。窓の大きさとカーテンレールの位置を測ってから選んでください。
手元・足元を温めるなら:広電 電気ひざ掛け CWN142H-NCK
約140×82cmの大判で、消費電力は55Wです。スライド式の温度調節とダニ退治の機能があり、洗濯もできます(ドラム型洗濯機は不可)。ソファや在宅ワークの椅子で使うのに向いています。
価格は11月1日時点のAmazonの表示で、変わることがあります。購入前に販売ページで価格と仕様を確かめてください。
よくある疑問
Q. 「11月使用分」と「12月分」は同じですか?
東京電力エナジーパートナーは今回の料金を「2026年12月分電気料金」として発表しています。報道では、同じ内容を「11月使用分」と伝えています。検針日によって請求の時期は家庭ごとに違うので、手元の明細で確認してください。
Q. 電気代が上がるのは東京電力だけですか?
日テレNEWSによると、値上がりは東京電力のほか、東北電力や中部電力など7社です。地域によって上がり方は違うため、契約している電力会社の発表を確認してください。
Q. 節約の効果はどれくらいですか?
この記事で紹介した金額は、省エネポータルにある年間の目安です。建物の断熱性や部屋の広さ、使う時間で変わるので、まずは設定温度とフィルター掃除のように、お金をかけずにできることから始めるのがおすすめです。
まとめ
11月使用分の電気代は大手7社で過去最高となり、東京電力の標準的な家庭では9,738円と、前の月より約177円高くなります。
暖房費を抑えるには、エアコンの設定温度・使う時間・フィルター掃除を見直し、窓と床から熱を逃がさないこと、体の近くを温めることが基本です。グッズは、足りないところだけを補うつもりで選ぶのがおすすめです。

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