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洗濯したばかりの服から、あの青くさいカメムシの臭いがする。10月28日、そんな体験談がニュースになり、「うちも同じことがあった」「どうすれば落ちるの?」と気になった人も多いと思います。
先に結論です。洗える服なら、洗剤でもう一度洗えば臭いは落とせます。臭いの成分には水に溶けるものと油に溶けるものがあり、水だけでは落ちにくいためです。あわせて、カメムシが家に入り込みやすい10〜11月は、部屋干しに切り替えると、洗濯物に付くのを防げます。
話題になった「洗っても臭い服」の正体
ねとらぼが10月28日に紹介したのは、TikTokに投稿された体験談です。
- 洗濯した服から強い臭いがしたため、柔軟剤・漂白剤・洗剤で漬け置きしてから、もう一度洗った
- それでも臭いが消えず、洗濯機の中を見るとカメムシが1匹いた
- カメムシを取り除き、柔軟剤を多めに入れて洗い直したところ、ようやく気にならなくなった
動画は記事の時点で約11万回再生されていました。外に干した洗濯物にカメムシが付いたまま取り込まれ、そのまま洗濯機に入ってしまったと考えられます。洗っても臭いが戻るときは、服だけでなく、洗濯槽の中にカメムシが残っていないかも確かめてみてください。
なぜ今の時期、洗濯物にカメムシが付くのか
アース製薬の解説によると、カメムシは9月ごろから越冬する場所を探して移動を始め、10〜11月が臭いや家への侵入の被害がいちばん多い時期です。福岡県春日市も、10〜11月ごろは越冬場所を探して屋内に入り込むことが増えると案内しています。
洗濯物に付きやすい理由は主に次の2つです。
- 白っぽい明るい色を好むため、シーツ、バスタオル、ワイシャツなど白いものに集まりやすい
- 寒さが苦手なので、日当たりのいい洗濯物の上で暖をとる
カメムシは2〜3mmのすき間があれば家の中に入れます。干している間に付いた1匹を、取り込むときに部屋へ持ち込んでしまうケースが多いのです。
臭いがついてしまったときの落とし方
服やタオルは洗剤でもう一度洗う
ウェザーニュースがアース製薬に取材した記事では、洗濯できるものは洗剤で洗えば界面活性剤の働きで落ちると説明されています。臭いの成分には水溶性と油溶性の両方があるため、水洗いやすすぎだけで済ませないのがポイントです。
洗い直す前に、次の2点を確認しておきましょう。
- 洗濯槽や衣類のポケット、フードの中にカメムシが残っていないか
- 臭いのもとになった1枚を、ほかの洗濯物と分けて洗えるか
洗濯機に入れる前に見ておきたい場所
今回の体験談のように、カメムシが洗濯物と一緒に洗濯機へ入ると、ほかの服にまで臭いが移ってしまいます。外に干していた服を洗い直すときや、取り込んだ服をそのまま洗濯かごに入れていたときは、次の場所を見てから洗濯機に入れましょう。
- 服の裏側、すそ、襟の内側
- フードやポケットの中
- タオルやシーツのたたみ目
- 洗濯ネットや洗濯かごの内側
洗濯が終わったあとに臭いが気になったら、洗濯槽の底やふちにカメムシが残っていないかも確かめてください。
手や肌に付いたらアルコールで拭いてから石けんで洗う
手に臭いが付いたときは、消毒用アルコールや化粧品のクレンジング剤を含ませたティッシュで拭き取り、そのあと石けんで洗うと落ちやすいとされています。分泌液は皮膚炎の原因になることがあり、触れた手で目をこすると目の炎症を起こすおそれもあります。素手で触らないのがいちばんです。
洗濯物に付けない・家に入れないための対策
10〜11月は部屋干しに切り替える
春日市は、カメムシが多く発生する時期は部屋干しを勧めています。外に干さなければ、そもそも洗濯物に付くことがありません。
部屋干しで気になるのは乾きにくさと生乾きの臭いです。洗濯物どうしの間をあけて干す、部屋干し向けの洗剤を使う、といった工夫で乾きやすく、臭いにくくなります。
外に干すなら、取り込む前に必ず確認する
外に干す日は取り込む前に洗濯物の表と裏、すそや襟の内側を見て、カメムシが付いていないかを確かめます。春日市は「付着がないか確認し、軽く払ってから取り込む」よう案内しています。アース製薬は、卵が産み付けられていないかもあわせて見るよう勧めています。
見つけても、つぶさない・掃除機で吸わない
見つけたカメムシを手で払ったりたたいたりすると、刺激されて臭いを出します。ガムテープや紙でそっと包んで捕まえ、袋などに密閉して捨てましょう。春日市によると、掃除機で吸い込むと臭いが部屋中に広がり、掃除機にも臭いが残ります。
ベランダや窓のサッシなど、手が届きにくい場所にいるときは、冷やして動きを止めるタイプのスプレーや、カメムシ用の殺虫剤が使えます。
部屋干しとカメムシ対策に役立つアイテム
部屋干し用の洗剤
部屋干しに切り替えると、気になるのが生乾きの臭いです。花王の「アタックZERO 部屋干し」は、部屋干し臭を防ぐことをうたった液体洗剤です。3倍濃縮(アタック抗菌EX比)で使用量が少なく、すすぎは1回でよいタイプです。
見つけたカメムシを冷やして退治するスプレー
フマキラーの「カメムシ 凍殺ジェット」は、冷却とカメムシ用の薬剤で駆除するスプレーです。ベランダやサッシ、玄関まわりなど、外で見つけたカメムシに使えます。室内や洗濯物に直接かける使い方は、製品の注意書きを確認してから判断してください。
室内物干しを選ぶポイント
室内物干しは次の3点で選ぶと失敗しにくくなります。
- 家族の人数分のシャツとタオルが一度に干せるか
- 竿の高さをずらして、洗濯物が重ならないように干せるか
- 使わない季節に折りたためるか
置き場所は、エアコンの風が当たる場所や換気扇の近くなど、空気が動くところを選ぶと乾きやすくなります。外に出さずに干せるので、干している間にカメムシが付く心配が減ります。
たとえばアイリスオーヤマの「KDM-8514X」は、高さの違う竿に段違いで干せるタイプです。一度に干せる目安は約4人分(シャツ等26枚、タオル等12枚、ピンチハンガー2個)で、たたむと奥行き約9cmになります。
よくある疑問
Q. 臭いが残った服は捨てるしかないですか?
洗える服なら、まずは洗剤でもう一度洗ってみてください。アース製薬は、洗濯できるものは洗剤で洗えば落ちると説明しています。家で洗えない服は、クリーニング店に相談するのが安心です。
Q. 色の濃い服なら付きませんか?
カメムシは白っぽい明るい色を好む習性があるとされていますが、濃い色の服に付かないわけではありません。10〜11月は色に関係なく取り込む前の確認をおすすめします。
Q. 部屋の中で見つけたら、掃除機で吸ってもいいですか?
おすすめしません。春日市は、掃除機で吸い込むと臭いが部屋中に広がり、掃除機にも臭いが残ると注意しています。ガムテープや紙で包んで捕まえ、密閉して捨てましょう。
まとめ
洗っても服が臭うときは、洗濯槽や衣類の中にカメムシが残っていないかを確かめ、取り除いてから洗剤でもう一度洗いましょう。手に付いた臭いはアルコールで拭いてから石けんで洗うと落ちやすくなります。
カメムシが家に入りやすいのは10〜11月です。この時期は部屋干しに切り替え、外に干す日は取り込む前に洗濯物を確認する。この2つを続けると、洗濯物に臭いが移るのを防ぎやすくなります。

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