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北海道の稚内で、10月22日に今シーズン全国で初めての初雪が観測されました。利尻山でも初冠雪が確認され、「そろそろタイヤ交換を」と考え始めた人も多いと思います。
先に結論です。22日は北海道の上空に寒気が入り、峠道では雪が積もる所もある見込みです。峠を越える予定がある人や内陸に住んでいる人は、本格的に降り出す前に冬タイヤへ交換しておくと安心です。自分で交換するなら、ナットを決められた力で締めるためのトルクレンチと、空気圧を測るエアゲージがあると作業がしやすくなります。
この記事では、初雪の状況、冬タイヤに替える時期の目安、交換前に確かめたいこと、自分で替えるときの注意点をまとめました。
稚内で初雪、利尻山では初冠雪
日本気象協会のtenki.jpによると、22日に稚内で初雪が観測されました。昨年より2日遅く、平年より3日遅い初雪で、今シーズン全国で初めての観測です。
HTB北海道ニュースは、22日未明に利尻山で初冠雪が確認されたと伝えています。気象庁は今年から目視での観測をやめ、解析による方法に変えたため、去年(10月7日)とは単純に比べられないそうです。22日は札幌の手稲山など標高の高い山で雪になり、峠道では積雪の可能性があります。
冬タイヤに替えるのはいつがいい?
目安は「雪が降る前」です。JAF Mateの記事でも、雪が降る前に早めに交換するよう勧めています。
STVニュース北海道は19日の天気予報で、ウェザーニューズの道内アンケートを紹介しました。タイヤ交換を「した」と答えた人は14%、「していない」は86%でした。同じ予報では、22日は山や峠で雪が降り、内陸では路面の凍結に注意が必要としていて、峠を越える人や内陸に住む人には週の前半の交換を勧めています。
新しいスタッドレスタイヤに替えたときは、慣らし走行もしておきましょう。JAF Mateによると、乾いた道を時速80km以下で100km以上走ると、表面のゴムがなじんで本来の性能が出やすくなります。初めて雪が降る日に新品をいきなり使うより、少し前に替えておくほうが安心です。
交換する前に確かめたいこと
溝とプラットホーム
去年使ったスタッドレスタイヤも、そのまま使えるとは限りません。
- 法律で決まった使用限界は、溝の残りが1.6mmになると出るスリップサイン
- 冬タイヤとしての使用限界は、新品から溝が50%すり減ると出るプラットホーム
- プラットホームは、タイヤの横にある矢印の位置の溝をのぞくと見つけられる
溝が残っていても、プラットホームが出ていれば冬タイヤとしては寿命です。tenki.jpも、あまり使っていないスタッドレスタイヤでも時間がたつとゴムが劣化するので、シーズン前の点検が必要としています。
4本とも替える
前輪だけ、後輪だけを冬タイヤにすると、車の動きが不安定になって危険です。冬タイヤは4本そろえて付けます。
夏タイヤのままで雪道を走らない
低い気温ではゴムが硬くなり、夏タイヤは止まるまでの距離が大きく伸びます。雪道を夏タイヤで走ると、都道府県の規則で反則金の対象になる場合もあります(沖縄県を除く)。
自分で交換するときの注意点
自分で交換するときにいちばん気をつけたいのは、ナットの締め方です。北海道警察の旭川東警察署は、脱輪事故を防ぐために次の点を呼びかけています。
- 交換するときに、タイヤに傷などの異常がないか確かめる
- ナットは車ごとに決められた力(規定トルク)で締める
- 締めたあとナットに印を付けておくと、緩んだときに目で見て分かる
- 50〜100km走ったら、トルクレンチなどでもう一度締め直す(増し締め)
規定トルクの数値は車によって違います。車の取扱説明書で確かめてから作業してください。ジャッキアップや締め付けに自信がない場合は、カー用品店やガソリンスタンドに頼むと安心です。
作業する場所と準備
ジャッキアップは、平らで固い地面の上でしましょう。坂道や砂利の上では車が動きやすく危険です。作業の前に、交換するタイヤの対角にあるタイヤへ輪止めをかけておくと、車が動きにくくなります。外したタイヤは、車の下に置いておくと、万一ジャッキが外れたときの備えになります。
外した夏タイヤは、溝や傷を見てから保管しておくと、春に履き替えるときに慌てずに済みます。
初雪の日の運転で気をつけたいこと
tenki.jpは、雪の多い地域に住んでいる人でも、ひと夏が過ぎると雪道の運転の感覚を忘れがちだとしています。シーズン最初の雪の日は、次の点に気をつけましょう。
- 急ブレーキ、急なハンドル操作、急発進、急な車線変更など「急」のつく運転をしない
- 発進するときや上り坂では、タイヤが空回りしないようにアクセルをじわりと踏む
- 下り坂ではエンジンブレーキを基本にして、アクセルとブレーキで速度を落とす
峠道は、平地より先に雪が積もったり路面が凍ったりします。峠を越える予定がある日は、出かける前に道路情報や天気予報を見ておくと安心です。
あると便利な冬の車の道具
トルクレンチ
ナットを決められた力で締めるための工具です。増し締めにも使います。エマーソンのEM-29は、40〜200N・mの範囲に対応し、14・17・19・24mmのソケットと21mmの薄口ロングソケット、エクステンションバー、収納ケースが付いています(Amazonの商品ページの表記)。使う前に、自分の車のナットのサイズと規定トルクを確かめておきましょう。
エアゲージ(空気圧計)
タイヤを替えたら空気圧も確かめましょう。エーモンのエアゲージ 8821は、約430mmのホースが付いていて、最大500kPaまで測れます。測ったまま空気を少し抜いて減らすこともできます。車の指定空気圧は、運転席のドアを開けた所に表示されています。
スノーブラシ
朝、車に積もった雪を落とすのに使います。メルテックのSNB-17は、長さを910〜1470mmの5段階で変えられ、ブラシとスキージー(水切り)が付いています。屋根の雪まで届く長さがあると、走り出してから雪が落ちてくるのを防ぎやすくなります。
よくある疑問
Q. 札幌など平地でまだ雪が降っていなくても、交換したほうがいい?
峠を越える予定がある人や、朝晩に冷え込む内陸に住んでいる人は、早めの交換が安心です。22日のように、平地で雪が降らなくても峠道では積もることがあります。
Q. 去年のスタッドレスタイヤはまだ使える?
溝が新品から50%すり減るとプラットホームが出て、冬タイヤとしては使えなくなります。溝が残っていてもゴムは年数とともに硬くなるので、気になるときはタイヤ販売店で点検してもらいましょう。
Q. スタッドレスタイヤに替えられないときは?
tenki.jpは、シーズン最初の雪に備えて、スタッドレスタイヤに交換するか、タイヤチェーンを付けるよう呼びかけています。どちらも用意できないときは、雪の日に車で出かけるのを控えることも考えてください。
Q. 交換したあと、何をすればいい?
50〜100km走ったら増し締めをしましょう。新品のスタッドレスタイヤなら、乾いた道での慣らし走行もしておくと安心です。
まとめ
稚内で今シーズン全国初の初雪が観測され、北海道では峠道で雪が積もるおそれも出てきました。冬タイヤへの交換は、雪が降る前が目安です。替える前に溝とプラットホームを確かめ、4本そろえて付けましょう。自分で交換するなら、ナットを規定トルクで締めて、50〜100km走ったら増し締めをしてください。トルクレンチやエアゲージ、スノーブラシをそろえておくと、冬の準備が進めやすくなります。

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