スマホの充電は80%で止めるべき?実験で分かったバッテリーを長持ちさせるコツと設定方法

スマホの充電は80%で止めるべき?実験で分かったバッテリーを長持ちさせるコツと設定方法

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「スマホの充電は80%で止めたほうが長持ちする」「寝ている間の挿しっぱなしはよくない」。よく聞く話ですが、本当にそうなのか気になっている人も多いと思います。10月18日にITmedia Mobileが公開した検証記事がYahoo!ニュースのアクセスランキングに入り、Googleでも「スマホ充電」の検索が増えています。

先に結論です。いちばん気をつけたいのは「熱」です。急速充電は避けなくてよく、室温での挿しっぱなしも気にしすぎなくて大丈夫です。80%で止める設定は効果があるものの、守れる容量は約1年4カ月分の使い方で数ポイントです。1日80%で足りる人は上限を下げ、足りない人や災害に備えて残量を多くしておきたい人は100%のままで問題ありません。

この記事では、話題の実験の中身、3つの「常識」がどこまで本当か、iPhone・Pixel・Galaxyの設定方法、熱をためずに充電するためのグッズをまとめました。

目次

話題になっている実験の中身

ITmedia Mobileの記事が取り上げたのは、YouTubeチャンネルのHTX Studioが2025年11月に公開した実験です。iPhone 12とvivoのiQOO 7を10台ずつ使い、5%まで使っては100%まで充電する動作を、装置で167日間くり返しました。1台あたり500サイクルで、1日1サイクル使う人なら約1年4カ月分にあたります。

記事では、この実験に加えて、アメリカのメリーランド大学などの研究も紹介しています。そのうえで、「急速充電を避ける」「挿しっぱなしにしない」「80%で止める」の3つを1つずつ確かめています。

よく言われる3つの「常識」はどこまで本当?

急速充電は避けなくていい

実験では、充電の速さで劣化はほとんど変わりませんでした。

機種 速い充電 遅い充電
Android(iQOO 7) 120Wで容量の8.5%を失った 18Wで8.8%を失った
iPhone 12 急速充電で12.3% 低速充電で11.8%

どちらも差は1ポイントに届きません。スマホは充電器の出力をそのままバッテリーに流しているわけではなく、端末がバッテリーの状態に合わせて電流を調整しています。Appleも、満充電に近づくと電流を絞ると説明しています。急速充電をやめると、充電に時間がかかるだけになりそうです。

挿しっぱなしは「室温なら」気にしすぎなくていい

ITmedia Mobileの記事によると、iPhoneは満充電になると充電を止め、残量が95%を下回ると充電を再開します。Galaxyも100%で充電を止め、95%まで下がると再び充電します。挿しっぱなしでずっと電気が流れ込み続けるわけではありません。

ただ、満充電のまま長く置くことがバッテリーにとってよいかは別の話です。メリーランド大学の2021年の研究では、満充電のまま置く時間が長いほど劣化は大きくなりました。それでも25℃では差は小さく、差が大きく開いたのは45℃以上のときでした。55℃では、満充電で10分だけ置いたバッテリーに比べて寿命が約11分の1になったそうです。

つまり問題になるのは温度です。夏の車内や、充電しながら重いゲームをするといった「熱を持ったまま満充電」の状態は避けたほうがよさそうです。

80%で止めるのは効果あり。ただし差は数ポイント

HTX Studioの実験では、30%を割らないようにして80%まで充電する使い方を続けたグループは、5〜100%で充電したグループより容量の減りが少なく済みました。差はiPhoneで4ポイント、Androidで2.5ポイントです。

メリーランド大学の2016年の研究でも、20〜80%の範囲で使ったバッテリーは、0〜100%で使ったものより800サイクル後に約8ポイント多く容量が残りました。ただ、バッテリーが熱を持つ条件では、この差もほぼなくなっています。

一方で、80%で止めれば、そのぶん電池切れが早く来ます。記事によると、iPhone 17ならビデオ再生6時間分にあたるそうです。

自分はどうすればいい?使い方別の目安

記事の内容をもとに、使い方別に整理すると次のようになります。

こんな人 おすすめの設定
1日の消費が80%以内で収まる 上限を80%にしても困ることはほとんどない
80%だと少し足りない 選べる機種なら85〜95%に上げる
1日に80%以上使う/地震や停電に備えて残量を多くしておきたい 100%充電のままで問題ない

まずは設定画面のバッテリーの項目で、1日にどれくらい使っているかを見てみてください。上限はあとからいつでも変えられます。

iPhone・Pixel・Galaxyで充電上限を変える方法

iPhone

Appleのサポートページによると、iPhone 15以降は「設定」→「バッテリー」→「充電」で、充電上限を80%から100%まで5%きざみで選べます。上限が100%のときは「バッテリー充電の最適化」が使えます。上限を100%より下げていても、残量を正しく表示するために、ときどき100%まで充電されることがあります。

iPhone 14以前は、「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態と充電」で「バッテリー充電の最適化」をオンにできます。この機能は、iPhoneが充電の習慣を14日以上かけて学習し、同じ場所で9回以上、毎回5時間以上充電してから働くしくみです。

Pixel

ITmedia Mobileの記事によると、Pixel 6a以降は「設定」→「バッテリー」→「バッテリーヘルス」→「充電の最適化」に80%の制限があります。

Galaxy

同じ記事によると、One UI 7.0以降の「バッテリーを保護」で「最大」を選ぶと、80/85/90/95%から上限を選べます。寝ている間は80%で止め、起きる前に100%にする「睡眠時間の保護」もあります。

充電で気をつけたい「熱」の対策

Appleは、iPhoneは0〜35℃の環境で最もよく動くとしています。35℃を超える場所に置くとバッテリーの容量に回復できない損傷を与えるおそれがあり、暑い場所での充電はさらに深刻な損傷につながることもあると説明しています。

ふだんの充電で気をつけたいのは、次のような点です。

  • 夏の車内や直射日光の当たる窓ぎわで充電しない
  • 充電中にスマホが熱くなったら、ケースを外す(Appleも特定のケースは充電中に外すよう案内しています)
  • 充電しながら重いゲームや長時間の動画撮影を続けない
  • 布団や枕の下など、熱がこもる場所に置いたまま充電しない

充電まわりを見直すならこんなグッズ

急速充電がバッテリーを傷める心配が小さいなら、充電器やケーブルは「速さ」と「使いやすさ」で選んでかまいません。ここでは、充電まわりを見直したい人向けに3つ紹介します。価格は10月19日時点のAmazonの表示で、変わることがあります。

小さい急速充電器:Anker 511 Charger (Nano 3, 30W)

USB PDに対応した最大30Wの充電器で、3.5cm四方より小さいサイズです。プラグを折りたためるので、持ち歩きにも向いています。Amazonの商品ページでは、独自の温度管理などで接続した機器を守る「ActiveShield 2.0」を搭載していると説明されています。価格は2,790円でした。

やわらかく絡みにくいケーブル:Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C

USB-C同士をつなぐ0.9mのケーブルです。外側がシリコン素材でやわらかく、束ねても絡みにくいのが特徴で、商品ページでは約25,000回の折り曲げに耐えるとされています。最大240Wに対応しています。価格は1,190円でした。

充電しながらゲームをするなら:エレコム スマホクーラー PWCLPL03BK

ゲームや動画撮影でスマホを長時間使うときの熱上昇をおさえる、ペルチェ式のスマホクーラーです。MagSafe対応のiPhoneなどにはマグネットで付けられ、付属のホルダーを使えばMagSafe非対応の機種でも使えます。温度を監視するセンサーがあり、高温になったときは自動で止まります。価格は2,480円でした。

よくある疑問

Q. 寝ている間に充電しっぱなしにしても大丈夫ですか?

室温であれば、気にしすぎなくてよいと考えられます。iPhoneやGalaxyは満充電になると充電を止め、残量が95%を下回ると再開するしくみです。満充電のまま置く時間を減らしたい場合は、iPhoneの「バッテリー充電の最適化」のような機能を使うと、起きる時間に合わせて満充電を遅らせてくれます。

Q. 急速充電を使うとバッテリーが早く劣化しますか?

話題の実験では、120Wと18W、iPhoneの急速充電と低速充電を比べても、劣化の差は1ポイント未満でした。実験した2機種がすべてのスマホを代表しているわけではありませんが、わざわざ避ける理由は見当たらない、というのが記事の結論です。

Q. 80%の上限設定にしたのに100%まで充電されました。故障ですか?

Appleのサポートページでは、充電上限を100%未満にしていても、残量を正しく表示するために、ときどき100%まで充電されると説明されています。

まとめ

スマホのバッテリーを長持ちさせるうえで、いちばん気をつけたいのは熱です。急速充電は避けなくてよく、室温での挿しっぱなしも心配しすぎる必要はありません。80%で止める設定は効果がありますが、守れる容量は数ポイントです。1日80%で足りるなら上限を下げ、足りないときや災害に備えたいときは100%のまま使う。まずは設定画面で1日の消費量を確かめてから決めてみてください。

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この記事を書いた人

仕事と育児に追われながらも家電や節約など
生活に関する事を紹介しています!
お菓子のたべっ子どうぶつに絶賛ハマり中。
ちなみに目玉焼きはマヨネーズ派です。

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