本記事にはプロモーション(アフィリエイトリンク)が含まれています。
「ダンボールと雑草が、ミミズを入れて3カ月で黒い土に?」。9月28日、ミミズを使った堆肥づくりの投稿がXで大きな反響を呼び、ニュースでも取り上げられました。「うちでもやってみたい」「どうやって始めるの?」と気になった人も多いのではないでしょうか。
先に結論を書きます。家庭でミミズコンポストを始めるのに必要なのは、「フタ付きで通気性のある容器」「コンポスト向きのミミズ(シマミミズなど)」「床材(土や紙類)」の3つです。 ミミズは暑さに弱いので、日陰で風通しのよい場所に置き、生ごみは少量から与えるのが基本。ねぎ類・柑橘類・油・味の濃いものなど、入れないほうがよいものもあります。
この記事では、話題になった投稿の内容を整理したうえで、大学の研究室や容器の販売元が公開している情報をもとに、ミミズコンポストの仕組み・始め方・注意点と、始めるときに使える容器を紹介します。
話題になった「ミミズコンポスト」の投稿とは
ねとらぼ(2026年9月28日配信)によると、話題になったのはミミズの販売事業を手がける「峠ファーム」さんのXへの投稿です。シマミミズを使って生ごみや紙類、雑草などを分解する「ミミズコンポスト」に取り組んでいて、ダンボールや雑草がおよそ3カ月で黒々とした堆肥になったとのこと。できた堆肥は野菜の栽培などにも使っているそうです。
投稿は記事執筆時点で136万件以上表示され、2万1000件を超える「いいね」を集めました。「ダンボールがこんな土になるのか」「うちもシマミミズ飼いたい」といった声のほか、「小学生の頃にダンボールでやった」「うちもやっている」という体験談も寄せられています。
ミミズコンポストの仕組み
東京農工大学のミミズコンポストに関するページでは、ミミズコンポストを「生ごみなどの有機物を、ミミズと微生物の力で分解して堆肥に変える方法」と説明しています。ポイントは次のとおりです。
- ミミズが生ごみを食べて細かくすることで表面積が増え、微生物による分解が早まる
- 最終的に有機物を分解しているのは微生物
- コンポストに使われるのはシマミミズやアンドレツリミミズなど、地表近くにすむタイプ
- コンポスト向きのミミズは体長5〜10cmほどと細く、繁殖力がとても高い
つまり、庭で見かけるミミズなら何でもよいわけではなく、生ごみを食べて増えやすい種類を使うのがミミズコンポストの前提です。
ミミズコンポストの始め方
ここからは、ミミズコンポスト容器の販売元である光和商事の解説ページ「はじめようミミズコンポスト」と、東京農工大学のページの内容をもとに、始め方の流れをまとめます。
1. 容器を用意する
光和商事の解説では、容器の目安を次のように紹介しています。
| 項目 | 目安 |
|---|---|
| 床面積 | 40cm×40cm(約0.16㎡) |
| 深さ | 20〜45cm程度 |
| 条件 | 不透明・通気性がよい・フタ付き |
専用の容器を買う方法のほか、話題の投稿のようにダンボールや紙類を活用する方法もあります。どちらの場合も「光を通さない」「空気が通る」「フタができる」がポイントです。
2. ミミズを用意する
光和商事の解説では、最初に入れるミミズの量は約500gが目安とされています。ミミズ1匹の体重は約0.4gで、1日に自分の体重の約半分の生ごみを食べるため、500gのミミズなら1日約250gを処理できる計算です。4人家族で1日500gの生ごみを処理したい場合は、1kg(約2500匹)ほどが必要とされています。
ミミズは条件がよければ増えていき、同じ解説では「半年で5〜10倍に増える」と紹介されています。最初から大量に用意しなくても、少しずつ処理量を増やしていけるということですね。
なお、釣り具店などで売られている釣りエサ用のミミズは、種類が書かれていないこともあります。コンポストに使うなら、「シマミミズ」など種類が明記されたコンポスト用のものを選ぶと安心です。
3. 置き場所を決める
東京農工大学のページでは、ミミズの最適温度は25℃、35℃以上になると死んでしまう場合があると説明されています。置き場所は、軒下など日中も日陰で風通しのよい場所が理想です。
光和商事の解説では、ベランダ・庭・軒下などに置けるとしています。直射日光が当たる場所や、夏に熱がこもる場所は避けましょう。容器の販売ページでも「できる限り0℃〜30℃を保てるところ」「通気性のよくないガレージなどはNG」と案内されています。
4. 生ごみは少しずつ与える
いきなり大量の生ごみを入れるのではなく、「生ごみがなくなったら次を与える」というように、少しずつ与えて量を増やしていくのが基本です。
光和商事の解説で紹介されている、入れてよいもの・避けたいものは次のとおりです。
| 区分 | 例 |
|---|---|
| 入れてよいもの | 野菜くず、果物、茶かす、コーヒーかす、煮物、穀類、残飯、魚の内臓など |
| 入れないほうがよいもの | ねぎ類、油、ガム、柑橘類 |
| 入れてはいけないもの | 液体(ジュース・牛乳・みそ汁など)、刺激物、味付けの濃いもの |
始める前に知っておきたい注意点
東京農工大学のページでは、ミミズコンポストの注意点として次の3つを挙げています。
- 高温に弱い:夏場は温度管理に注意が必要
- 処理能力が相対的に低い:一度にたくさんの生ごみは処理できない
- 病原菌・雑草の種・害虫が生き残る可能性がある:できた堆肥の使い方に注意
特に「処理能力」は見落としがちです。家庭の生ごみを全部ミミズコンポストに任せるのではなく、まずは野菜くずなど一部から始めて、ミミズの量や様子に合わせて少しずつ増やしていくのが続けやすい方法です。
また、光和商事の解説では、酸素が行き渡った状態で生ごみを分解させるため、臭いはほとんどしないと説明されています。逆にいうと、水分が多すぎたり、生ごみを入れすぎたりすると状態が悪くなりやすいので、液体を入れない・入れすぎないことを意識しましょう。
ミミズコンポストを始めるときに使える容器
ここからは、ミミズコンポストを始めるときに使える容器を紹介します。価格は2026年9月28日時点で確認したもので、変わることがあります。購入前に各ショップで最新の情報を確認してください。
選び方のポイント
- ミミズもまとめて手に入れたいか:ミミズや床土がセットになった商品なら、何をそろえればよいか迷いにくい
- 置き場所のサイズ:ベランダに置くなら、容量と設置面積を確認する
- フタと通気性:光を通さず、空気が通る構造かどうか
- ミミズを使うかどうか:ミミズに抵抗がある場合は、微生物で分解するタイプのコンポストという選択肢もある
光和商事「金子みみずちゃんの家」ミミズコンポスト
東京農工大学のページでも商用のコンポスト容器として名前が挙がっている、光和商事のミミズコンポスト容器です。楽天市場の販売ページ(島屋)では、容器とマニュアル本のセットのほか、容器・シマミミズの土壌・マニュアル本などがそろった「フルセット」、ミミズ土壌のみ、床土のみを選べます(2026年9月28日時点で3,850円〜27,500円)。
販売ページによると容量は約72Lで、家族2〜4人の生ごみに対応。ミミズのフンが堆肥と液体肥料になるとしています。また「助成金の対象(全国748市町村)」と案内されています。生ごみ処理容器の購入補助は自治体によって対象や条件が違うので、購入前にお住まいの市区町村のホームページで確認してみてください。
なお、ミミズ入りのセットは生き物が届くため、販売ページでは1回で受け取ることが求められています。受け取れる日を確認してから注文しましょう。
MATIMARU ミミズ コンポスト バッグ 40L
不織布でできた、ミミズコンポスト用のバッグです。Amazonの商品ページでは、サイズは直径約40cm・高さ約35cmで、不織布にミミズ向けの特殊加工を施したと紹介されています。ミミズコンポストには「シマミミズ」がおすすめと案内されています。
容器とミミズのセットではないので、ミミズは別に用意する必要があります。「まずは手ごろな容器で試してみたい」という人向けです(2026年9月28日時点で3,180円)。
Andall コンポスト(不織布バッグタイプ)
「ミミズはちょっと苦手」という人には、ミミズを使わず微生物の力で分解するタイプのコンポストという選択肢もあります。Andallのコンポストは厚手の不織布でできた自立式のバッグで、Amazonの商品ページでは、底に土や枯れ葉を敷き、生ごみと米ぬかなどを混ぜて入れ、週に一度混ぜることで2〜6カ月で堆肥になると案内されています(2026年9月28日時点で2,580円)。
ミミズコンポストとは別の方法ですが、「家の生ごみを堆肥にしたい」という目的は同じです。
よくある疑問
Q. 庭にいるミミズを使ってもいいですか?
東京農工大学のページでは、コンポストに使われるのはシマミミズやアンドレツリミミズなど、表層にすむ種類だと説明されています。土の中にすむタイプのミミズとは性質が違うため、コンポストにはシマミミズなどコンポスト向きの種類を使うのが基本です。
Q. 臭いや虫は大丈夫ですか?
光和商事の解説では、酸素が行き渡った状態で分解させるため臭いはほとんどしないとしています。ただし、液体や味の濃いものを入れたり、一度に入れすぎたりすると状態が悪くなることがあります。東京農工大学のページでは、害虫などが生き残る可能性も注意点として挙げられています。
Q. 冬でも続けられますか?
容器の販売ページでは、できる限り0℃〜30℃を保てる場所への設置が案内されています。冬に冷え込む地域では、置き場所を見直すなど、ミミズが凍えない工夫が必要です。
まとめ
- ミミズコンポストは、ミミズと微生物の力で生ごみを堆肥に変える方法。話題の投稿では、ダンボールや雑草がおよそ3カ月で黒い堆肥になった
- 使うのはシマミミズなどコンポスト向きの種類。体長5〜10cmほどで繁殖力が高い
- 容器は不透明・通気性がよい・フタ付きが条件。置き場所は日陰で風通しのよいところ
- ミミズは35℃以上で死んでしまう場合があるので暑さに注意
- 生ごみは少しずつ。ねぎ類・柑橘類・油・液体・味の濃いものは避ける
- 容器を買うなら、ミミズもそろうセットか、手ごろなバッグタイプか、ミミズを使わないタイプかで選ぶ
生ごみが減って、家庭菜園や鉢植えに使える堆肥までできるミミズコンポスト。まずは少量から、無理のない範囲で試してみてくださいね。

コメント